略歴  研究テーマ  調査フィールド 

略 歴

南アフリカ・リンポポ州にて(Mar. 2019)

 

【学歴】

2012 立教大学文学部史学科 卒業
学士(文学)

2014 名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻 博士前期課程 修了
修士(地理学)

2018 同 博士後期課程 単位取得満期退学

2019 博士(地理学)(名古屋大学)

 

【職歴】

2017.04 – 2018.03 日本学術振興会特別研究員(DC2)

2018.04 – 2019.03 名古屋大学大学院環境学研究科 助教

2019.04 – 2022.03 日本学術振興会特別研究員(PD)

2019.04 – 2022.03 国立民族学博物館外来研究員

2022.04 – 現在 久留米大学文学部国際文化学科 講師

 

【非常勤】

2019.04 – 2020.03 金城学院大学国際情報学部(国際情報演習)

2019.04 – 2021.09 椙山女学園大学生活科学部(地理)

2024.03 – 現在 九州大学文学部(地誌学講義Ⅰ)

研 究 テ ー マ

カドゥン(四手網)漁 in ラオス(Aug. 2023)

地域の生業と共有資源利用・管理

  • 農林漁業、狩猟採集、牧畜といった自然と直接向き合う人々の営み(生業)に着目し、さまざまな地域における生業の在り方を検討することで、自然ー人間関係への理解を深めようとしています。私自身は「漁業」、特に小規模漁業と呼ばれるローカルな沿岸漁業を対象としています。
  • 研究では、地域の人々が歴史的・慣習的に築き上げてきた共有資源とその管理のあり方、いわゆる「コモンズ」に関心を寄せています。「資源管理の有効性」だけでなく、地域の環境に適応し、時代と共に変化しながら共同体の中で連綿と受け継がれてきたコモンズの文化的重要性を発信していきたいと考えています。

現代の生業を考えるための政治生態・社会生態

  • グローバル時代において、地域の生業は地域だけでは完結しません。グローバルな外部市場の動向がローカルな資源利用に与える影響・相互の関係性をとらえる「政治生態学」の視点から、大きく変化する現代の生業を理解しようとしています。
  • 自然ー人間関係を究明するため、さまざまな理論や学説が発展しています。私は近年、社会生態システム(social-ecological systems)や適応的ガバナンス(adaptive governance)といった概念をベースにして、自然と人間が織りなす関係性の構造・プロセス・働きなどについて検討を進めています。

調 査 フ ィ ー ル ド

Under constructon
  • 日本各地のほか、世界の諸地域でも調査を実施しています。 
  • 訪れた国・地域(2024年4月現在):ギリシャ | カナダ | タイ | 南アフリカ | チリ | ペルー | ラオス | フランス

現代ギリシャの生業世界

  • 海外では、特にギリシャを調査地として研究を進めています。東地中海に位置するギリシャでは、EUの中でも漁船数が特に多く、小規模漁業が盛んに営まれています。
  • 研究では、ギリシャの沿岸漁業の実態、島嶼域における漁業者の生計と観光業、ギリシャの文脈でみた漁場利用の慣習・規範などについて調査しています。